色覚異常を克服する10の方法

色覚障害(色盲色弱)です。失敗談や対処法、治療法など探るブログ

学校での色覚検査廃止の悪影響について

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別の記事でも触れましたが、2003年に学校での色覚検査が全面撤廃になりました。

自分が色覚異常だと知らずに高校生や社会人になり、進路や仕事で困る男の子が増えています。

上のサイトによると、色覚異常を持つ中高生の約半数が自分の障害に気づかず、就業や進学の際に問題を抱えているということです。

そうなるのは自然なことです。

色覚異常の人は産まれてから、その世界でしか生きていないのですから、他人とは比べようがなく、自分が異常だとはなかなか気づきません。

そのことを解決するには小学校4年生ぐらいで一度だけ色覚検査をやり、異常のあるなしを確認すべきなのです。

色覚異常の検査は何度もする必要はありません。
かと言って一度もやらなければわかりません。一度だけやり、検査にひっかかったら、専門医に診てもらう。

こんな当たり前のことがなぜか行われなくなりました。

その弊害は色覚異常の子供にいきます。

教師は色覚検査がなくなれば、色覚異常の子供がいることを把握できず、授業での配慮もしなくなります。

また高校3年生になって、警官や消防士になろうと頑張って勉強していたのに、色覚異常で落とされてショック受ける子供も出てきます。

なぜ、このようなことになったのでしょうか。

それは歪んだ人権意識や過剰な反差別意識が招いた結果だろうと思えます。

『色覚異常は障害じゃない、だから検査することは差別意識につながる』という一部のマスコミと一部の眼科医の主張が90年代終わりから始まりました。(一部のマスコミとは朝日新聞です)

その誤った反差別意識が、色覚検査を全廃させてしまったのです。

確かに、程度の軽い色弱の人は、ほとんど実生活を問題なく過ごせます。進路や就職でもさほど問題ないでしょう。

そういう人にとって色覚検査は不要だし、そんなもの障害じゃないと言うかもしれません。

しかし、私のような信号機の黄と赤も識別できないような、程度の重い色覚異常が障害じゃない、なんてとても言えません。

だから自分の色覚異常が、どの程度のものか、知る必要があるのです。それもできるだけ早い段階に。

そのために、小学校低学年で一度だけ色覚検査をすることは必要なのです。

色覚異常の子供は、自分の色覚が正常か異常かもなかなかわからず、仮に気づいても、人にバレたくない思いからけっして口には出さず、治らないという学説から、専門医にも見せず、ただ沈黙しているだけです。

沈黙しているのだから、日常生活には困っていないのかと言えば、そうじゃない。困る場面は山ほどあります。

本当にセンシティブな問題です。繊細で顕在化しにくい。

実は眼科医のほとんどがそれに気づいていません。

軽い色弱の人の言い分「日常生活には影響ない」という言葉だけが1人歩き、隠れた障害になっている。・・・繰り返しになりますが、それは程度によるということです。

私は自戒をこめて言っているのです。

沈黙していたのは色覚異常である私自身もそうでしたから。
小学校低学年での一度だけの検査は「絶対に」やるべきだと思います。